冷やしたり、水分を上げたりしても、赤ちゃんの熱がまったく下がらない…そんな経験をされた人も多いと思います。小さな赤ちゃんがぐったりしているのを見ると、パニックになってしまうこともありますよね。
でも実は、そんな時こそ落ち着いた行動が必要なんです。今回は、初ママ・パパが覚えておきたい、赤ちゃんの熱が下がらない時に注意するポイントを3つご紹介します。
ぜひ、覚えておくようにしましょう!
目次
注意ポイント①熱性けいれんはすぐに受診を!
まずはじめに覚えておいてもらいたいことは、熱性けいれんが起きたらすぐに病院に行くということです。
意外と子供は熱に強いもので、38度台でもケロッとしていることがあります。
しかし、唯一慎重になってもらいたいのが、熱性けいれんです。生後6カ月から、幼児期に多く見られる発熱時のけいれんで、意識障害を起こすこともあります。
熱性けいれんが怖いのは、これがきっかけでてんかんを起こすことが稀にあるということです。熱がある時にはしっかり様子を見ておき、ガタガタと震えを伴うけいれんやひきつけを起こした場合には、すぐさまかかりつけの病院もしくは、救急病院へ連絡して受診するようにしましょう。
ちなみに、熱性けいれんのなかには、手足だけに起こる軽微なものもありますので、注意して観察しておきましょう。
注意ポイント②熱さましを使うタイミングは38度以上の高熱時のぐったりした時!
39度ちかい高熱なのに、平気で遊んでいる子供の姿を見ると本当にびっくりしてしまうことがありますよね。うちの子も割と熱に強い子なのか、ぐったりしている姿を見たことがほとんどありません。
しかし、体温計の数値は明らかに高熱を示しているため、やむを得ず熱さましの座薬をいれたことがありました。しかも、熱が下がっても一瞬で上がってきてしまうため、1日5回近く使ったことがあり、お医者さんから使いすぎだ!と怒られたことがありました。
その時言われたのが、熱さましは38度以上のぐったりした時にだけ使うこと!ということでした。確かに、ぐったりしているわけでもありませんでしたし、何ならきちんと食事も水分も取れている状態でした。
そういった場合には、熱さましを使うのではなく、水分を与えたり、冷やしたりする対応法で様子を見ることが大切なんだそうです。おそらく、私のように高熱だからと言う理由で、すぐに座薬を使う人は多いと思いますが、基本的には元気がない時に使うのが好ましいようです。
ただし、症状やお子さんによっては、そういった場合でも熱さましを使わなければならないこともあるため、お医者さんと相談しながら使うのがよいようです。
注意ポイント③熱さましを使ったら水分をたっぷり取ること!
もう1つ熱さましを使った時にお医者さんから言われたことが、熱さましを使ったら水分をたっぷり補給させるということでした。発汗によって脱水症状を起こしやすくなることから、水分はしっかりとらせることが大切なんだそうです。
ちなみに、ぐったりしているときに限って水分を取ってくれないこともあります。子供なら、ゼリーで水分を補給することもできますが、赤ちゃんの水分補給はなかなか難しいですよね。
湯冷ましなどを哺乳瓶で与えても嫌がって飲んでくれないことがあると思います。そんな時は、離乳食用のスプーンでお茶や湯冷ましをあげてみると、飲んでくれることがありますよ。
また、果汁などの甘みのある飲み物を与えてみると、味があることで飲んでくれることがあります。発熱時のこまめな水分補給は、工夫しながら行うようにしましょう。
ちなみに、赤ちゃんの熱の冷まし方は大人とは少し異なります。次の動画では、小児科医が教える赤ちゃんの熱の冷まし方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの熱の受診のタイミングは?
赤ちゃんが発熱すると、すぐに病院に連れて行かなきゃ!と思う人も多いです。しかし、実際にはこれくらいで来ないで…という態度をされてしまったという人も結構います。
基本的に言われていることは、38度以上の高熱で元気がない時に受診するということが言われています。また、普段と違って機嫌が悪いとか、様子がおかしい時などは受診することがよいようです。
また、熱性けいれんを伴う場合にはすぐに受診することが必要となるため、子供の様子が元気な時には、様子を見たり、平日の日中に受診したりするのが好ましいようですね。また、突発的に急な発熱を起こしたという時には、インフルエンザをはじめ熱中症の疑いもあるため、この場合もすぐに受診するのがよいでしょう。
もし受診のタイミングがわからない時には、直接病院に電話してみると教えてくれるので、かかりつけ医の電話番号をチェックしておくと安心です。ちなみに、厚生労働省では、こども医療電話相談事業を展開しており、♯8000にダイヤルすると、近くの医療相談窓口に転送され、対処法や受診のアドバイスをもらうことができます。
発熱以外にも、嘔吐やけいれん、頭をぶつけたケースなど、受診のタイミングがわかりづらいものについて教えてくれるため、ぜひ覚えておきましょう!
まとめ
・けいれんを伴う赤ちゃんの発熱はすぐに受診すること!
・熱さましの座薬は38度以上のぐったりした時に!
・熱さましを使ったら十分に水分補給をする!
・受診するか迷ったら#8000に電話!
赤ちゃんの発熱にパニックになる人も多いですが、ポイントをしっかり覚えておくことでいざという時に落ち着いて対処することができます。まずは、困ったら医療機関や#8000に電話をし、指示を仰いで対処しましょう!